今週末は各競馬場で新人騎手が華々しくデビュー。その陰で気持ちを新たに再スタートを切る男がいる。昨春に調整ルーム内へ通信機器(スマートフォン)を持ち込んで使用するなどして約9カ月間の騎乗停止中だった水沼元輝騎手(22)=美浦・加藤和。 土日とも小倉で、平地、障害で計6鞍に騎乗。「いろいろな意見があると思っています。復帰を待ってくれている人、なんでジョッキーを続けているの?と思う人。信頼はないものと思っています。ゼロからのスタートで、これから少しずつ時間をかけて信頼を回復していきたいと思います」と神妙な面持ちで語る。 騎乗停止中の期間は、サポート役に徹し、競馬と真摯(しんし)に向き合ってきた…