藤沢則雄師 半世紀のホースマン人生にピリオド 定年引退を前に「とうとう自分の番が来たな」

  •  ◇連載「さらば伯楽」  半世紀にわたるホースマン人生にピリオドを打つ時が来た。藤沢師は定年引退を前に「とうとう自分の番が来たな。毎朝、調教スタンドで他の調教師とあいさつを交わすことがなくなることが寂しいね」と残りの日々をかみしめる。  実家は北海道静内町で牧場を営み、幼少の頃から馬と触れ合っていた。「生まれた時から(馬が)身近な存在だった」と振り返る。大学卒業後、この世界へ飛び込んだ。79年に栗東・島崎宏厩舎の厩務員としてキャリアをスタート。調教師試験に合格する98年まで同厩舎ひと筋だった。当時は調教師の息子や引退した騎手が調教師となることが多い時代。「専門紙のトラックマンの方に調教助手からでも調

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