石毛善彦師 “一頭一勝”をモットーに30年 格別だった苦労の先の“大物食い”

  •  ◇連載「さらば伯楽」  95年の開業から30年間、“一頭一勝”をモットーに馬と向き合った。石毛師は、どちらかといえば、安価で取引された、あまり期待されていない馬をいかに走らせるかにこだわりを持ち、JRA通算250勝。「ゲートを出て止まっちゃうような馬をみんなで研究して勝たせる。そういうのがかえって楽しい。未勝利戦でも達成感があった」。苦労の先の“大物食い”は格別だった。  その最たる例が22年新潟のアイビスサマーダッシュ(G3)を7番人気で制した7歳馬ビリーバー。「性格が悪くてスタッフを悩ませた馬。気性と脚部不安があった。直しながら使っていって、能力が一番高い時に引っ張り出せた。2分の1の抽選を通って、いい枠(8

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