近年の中山記念は大阪杯ではなく、ドバイや香港への前哨戦の意味合いが強くなっている。実際、このレースをステップに海外でビッグタイトルを手にした馬は多い。今回はその中から懐かしの名馬2頭を取り上げる。 まずは11年のヴィクトワールピサだ。前年の皐月賞の覇者。秋のフランス遠征では結果を残せなかったが、帰国後に有馬記念を制覇。明けて4歳となり、ドバイ遠征のステップレースとして中山記念を選んだ。単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推された一戦、道中は後方で脚をためていたが、4角で大外から一気に進出。一瞬で先行勢を飲み込むと、そのまま後続を突き放し、2着のキャプテントゥーレに2馬身半差の大楽勝を収めた。この勝利で勢い…