NHK出版は12月10日より、平林健一著『サラブレッドはどこへ行くのか 「引退馬」から見る日本競馬』を発売している。 本書は世界で最も馬券が売れる国・日本が抱える「引退馬」という産業課題について、引退馬を追った映画「今日もどこかで馬は生まれる」を企画・監督した著者が記したノンフィクションである。 第1章、第2章で競走馬の誕生から誕生からデビューまでの裏側、現役生活について説明した後、第3章から実際のセカンドキャリアについての記述が始まる。サラブレッドの”命がけ”の一生を、7年におよぶ現場関係者への綿密な取材を実施。繊細で複雑な課題について真正面から向き合った内容は必見だ。 福永祐一調教師が「もう目…