11年に厩舎を開業した高野師はJRA・G1・8勝を含む重賞28勝を挙げるが、有馬記念は意外にも初参戦となる。かつて管理したG1・2勝ショウナンパンドラが15年ジャパンCを制した後、暮れの大一番を目標に調整を進めていたが体調が整わず、見送った苦い思い出がある。高野師は「僕は競馬ファンから始まった。やはり有馬記念は特別なので、チャンスのある馬で出走できることに感謝している」と謙虚な姿勢を貫く。 送り出すスタニングローズは22年秋華賞でG1初制覇。その後は振るわない着順が続いたが、前走のエリザベス女王杯で復活Vを飾った。ここがラストラン。「厩舎に貢献してくれた馬。担当スタッフもめちゃくちゃ頑張ってケアをしてくれて、…