半世紀に渡って血脈を守り続けるオーナー「競馬を文化に」 (株)ダイリンの奮闘

  •  JRAで50年以上も、ひとつの血脈を守るべく子孫を持ち続け、走らせているオーナーがいるのをご存じだろうか。(株)ダイリンは祖父の名義から50年以上JRAで所有馬を走らせてきた。現在、同社取締役を務める鳥居聡さんが3代目。半世紀以上にわたる奮闘ぶりを振り返ってもらった。  鳥居さんの父親は血統書を読みあさり、セリ会場にも足を運ぶなど、競走馬を生産することに熱心だった。そこで見つけた一頭に1972年生まれのサンビタリア(牝、父フロリバンダ)がいた。のちに50年以上も続く、一族の基礎となる牝馬である。サンビタリアから祖先をたどっていけば、1907年に小岩井農場が日本競馬の発展のために輸入した基礎牝馬の中の一頭プロポン

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