◆第25回チャンピオンズC・G1(12月1日、中京・ダート1800メートル、良) 最後まで先頭を譲るつもりはない。レモンポップは迷いのない逃げを打ってレースを支配した。抜群の手応えで4角を回り、後続を引き離す。昨年のVTRのようにウィルソンテソーロが追い込んできたが、10センチ差で史上2頭目の連覇を決めた。勝ち時計は昨年より0秒5速い1分50秒1。人前で泣かないクールな田中博調教師が、検量室前で人目をはばからず感極まり、涙を流した。 ラストランの1時間半後、引退式で再びウィナーズサークルに姿を現した。セールスポイントのたくましい肉体を、ファンはじっくりと目に焼き付けた。偉業を成し遂げたダート王は悠然と歩いた。…