「牝馬の時代」と言われて久しいが、ダートのトップレベルに限ると、牝馬が牡馬に交じって活躍することは少ない。JRAで唯一のダート中距離GIであるチャンピオンズC(3歳上・GI・ダ1800m)も例外ではなく、圧倒的に牡馬優勢。そんな逆風を跳ね返し、牝馬で唯一の勝ち馬となったのが15年のサンビスタだ。ホッコータルマエやコパノリッキーなどの砂の猛者を一蹴した一戦を振り返ろう。 サンビスタは父スズカマンボ、母ホワイトカーニバル、母の父ミシルの血統。5歳時にブリーダーズゴールドCで重賞初制覇。秋のJBCレディスクラシックで牝馬ダートチャンピオンの座に就くと、チャンピオンズCでも4着に好走した。馬主のヒダカ・ブリーダーズ・ユニ…