エピファネイアは20年に牝馬3冠を制したデアリングタクト、今年の日本ダービー馬のダノンデサイルなど、次々にGI馬を輩出して名種牡馬の地位を築いている。しかし、競走馬としては順風満帆というわけではなかった。菊花賞でGI初制覇したものの、以降は勝てない日々が続いた。ここでは1年1カ月ぶりの勝利となった14年のジャパンCを振り返る。 この年のジャパンCは混戦模様だった。上位人気の2頭は牝馬。1番人気は前々年の3冠牝馬のジェンティルドンナ。このレースには3連覇がかかっていた。そして2番人気がハープスター。同年の桜花賞馬で、前走の凱旋門賞は日本馬で最先着の6着だった。3番人気はジャスタウェイ。ハープスターと同じく凱旋門…