11月6日、ステラヴェローチェ(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎、父バゴ)の競走馬登録が抹消された。20年サウジアラビアRC、21年神戸新聞杯と重賞を2勝し、牡馬3冠で3、3、4着。しかし、4歳春に右前脚浅屈腱炎を発症。約1年7か月の休養を経て復帰したが、前走の天皇賞・秋(9着)の後、再発が判明し、現役を引退することになった。 最後に彼に会ったのは、ラストランの2日前。厩舎を訪ねると、うつらうつらしながら、くつろぐ彼がいた。レースでの姿とは対照的に、馬房では穏やか。遠征先でもイレ込むことは少なかった。しかし、キャリア19戦のうち7戦を走った東京競馬場は例外。馬房の雰囲気などが気に入らず、一晩中ソワソワしていたこともあ…