【追憶の菊花賞】97年マチカネフクキタルの“3歳秋ハットトリック” 距離不安に打ち勝って福が来た

  •  令和になってから競馬ファンになった人は、とても信じられないだろう。かつて、京都新聞杯は秋に行われていた(99年まで)。そして秋の3歳牡馬(関西馬)が歩む路線といえば、神戸新聞杯(9月中旬、阪神)→京都新聞杯(10月中旬、京都)→菊花賞(11月上旬、京都)が一般的だったのである。  つまり菊花賞の関西トライアルは2競走行われていたのだ。菊花賞の日程が前倒しになり、京都新聞杯が春で定着した今、もうかつての日程に戻ることはあり得ないが、この3競走を全て制覇した馬がいる。74年キタノカチドキ、そして今回の主役、マチカネフクキタルである。  マチカネフクキタルは11番人気で臨んだダービーで勝ち馬サニーブライアンの7着。ごく普

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