今では秋華賞の重要ステップレースとなった紫苑ステークス(3歳牝・GII・芝2000m)だが、創設当初は本番につながらないトライアルとして知られた。しかし、オープン特別からGIII、GIIに格上げされるにつれて、本番との相関関係は強まった。レースの変遷を振り返るとともに、紫苑Sをステップに本番で好走した馬を紹介する。 紫苑Sは00年に3歳牝馬限定のオープン特別として創設され、2着までに秋華賞の優先出走権が与えられた。01年に紫苑Sを制したレディパステル、02年に同2着のシアリアスバイオがともに本番で3着となったが、その後は苦戦が続いた。待望の初制覇は14年、後にジャパンC覇者となるショウナンパンドラだった。結局、15年までの…