当時、マイルCSは「荒れないG1」の代名詞。84年に創設されて、ニホンピロウイナーが翌85年も合わせて連覇。いずれも1番人気だった。10番人気パッシングショットが勝った年(90年)もあったが、その年も1番人気バンブーメモリーは2着。84?94年の11回で1番人気は7勝、2着4回の連対率100%。そうした代名詞が付くのも自然だった。 95年のマイルCSはG1馬が2頭…といっても、レガシーワールドはスランプ、マーベラスクラウンは故障明け2戦目でやはり本調子にない。現代の目から見れば混戦の一語に尽きるが、当時はセントウルSを勝ってここに臨んだビコーペガサスで行けるだろう…というムードが漂っていた。単勝2.9倍(支持率27.1%)。前年スプリン…