ジャパンCダート時代を含めても、牝馬の優勝は1度しかない、強烈なパワーを要求される一戦。その、たった1度の牝馬による制覇を成し遂げたのがサンビスタだ。 地方交流重賞が主戦場だった。そして、勝つのは牝馬限定戦。6歳を迎えたこの年も2月にフェブラリーSを走って7着だった後は、6戦全て地方の競馬場へ。このチャンピオンズCは敷居が高いとみられたか、12番人気に過ぎなかった。 その牝馬が強い勝ちっぷりを見せる。道中は7番手あたりの内ラチ沿いで脚をため、直線ではいい手応えのまま、ジリジリと外へ。進路を確保すると真一文字に伸び、力強く抜け出した。 「とてもうれしい。気持ち良かった。本当によく頑張ってくれた」。ミ…