ジャパンCにおいて、優勝馬が2着馬につけた最大着差は03年タップダンスシチーが2着ザッツザプレンティにつけた「9馬身」である。 馬場は重。タップダンスシチーは逃げ・先行タイプ。展開次第では大きな着差となる可能性を秘めた条件ではあったが、それを差し引いても、やはり当時のタップダンスシチーのツボにハマった時の強さは、なかなかのものがあった。 実は、それまで重馬場では4、5着に終わっていたタップダンスシチー。だが、佐藤哲三騎手(引退)は重が苦手とは全く思っていなかった。「折り合いさえつけば問題ない」。自信を胸に1枠1番から素晴らしいスタートを切った。 あっという間に3馬身ほどリード。「あの馬を気分良く行…