今年のジャパンカップ・G1(11月30日、東京競馬場・芝2400メートル)は、どんなドラマが生まれるのか。過去の名勝負・06年勝ち馬のディープインパクト(武豊騎手騎乗)を振り返る。フランスの凱旋門賞後に薬物が検出されて3着から失格となったが、本来の実力を見せ付けて「6冠馬」の称号を得た。 飛んだ―。地鳴りのように響く歓声の中、小柄な鹿毛馬が、ライバルを一方的に突き放していく。これまで何度も見てきた光景。ディープインパクトは、やはり日本の英雄だった。 府中の広い直線。その真ん中を完歩の大きいフットワークではじけ飛ぶ。ライバルは関係ない。ただ、自分の走りをするだけだ。内で粘るドリームパスポートに、2馬…