◇鈴木康弘氏「達眼」馬体診断 旅は人を成長させるといいますが、馬も成長させる。中東、欧州への長旅がシンエンペラーの気性を成長させたのなら、今秋のフランス遠征はクロワデュノールの馬体を成長させた。ダービーの段階で完成されていた馬ですが、フランスで2戦したことで新たなパワーが加わった。特に目を引くのが肩のボリュームです。肩の筋肉が発達したことで両前肢にしっかり体重を乗せて立てるようになった。その一方で顔つきが険しくなり、両後肢を後方に流しています。凱旋門賞の精神的ダメージが残っていなければいいのですが、馬体は一段と成長しました。…