今年のエリザベス女王杯・G1(11月16日、京都競馬場・芝2200メートル)は、どんなドラマが生まれるのか。過去の名勝負・10年のスノーフェアリー勝利を振り返る。 まるで異次元の走りだった。勝負どころの4コーナー。誰もが外に進路をとる3冠牝馬アパパネ、メイショウベルーガに目を奪われていた。その時だ。わずか1秒前にアパパネの真横にいたはずのスノーフェアリーが内ラチ沿いを抜け出している。まるでワープしたかのような爆発的な瞬発力だ。 ラスト1ハロン地点で先頭に立つとラチ沿いを通って差を広げていく。日本馬たちが懸命に追いかけようとするが、その姿はさらに遠くなっていく。最後は独走状態で4馬身差の圧勝。その実…