今年のエリザベス女王杯・G1(11月16日、京都競馬場・芝2200メートル)は、どんなドラマが生まれるのか。過去の名勝負・06年のフサイチパンドラ(父サンデーサイレンス)勝利を振り返る。 悲願のビッグタイトルは意外な形で転がり込んできた。1位に入線した単勝1番人気のカワカミプリンセスが最後の直線で内側に斜行で12着に降着処分。デビュー以来、無敗でオークス、秋華賞を制した同馬の連勝は「5」で止まった。フサイチパンドラは繰り上がりでのG1初制覇となったのだ。 1番人気馬の1位入線後の降着。“新女王誕生”に沸いた京都競馬場は、一気に怒号と悲鳴に包まれた。オーナーら関係者に囲まれ、テレビの優勝インタビューにまで…