衝撃の速さだった。ダブルハートボンドが先頭でゴールを駆け抜けた後、モニターに赤字で映し出された「レコード」の4文字。勝ち時計1分47秒5はスマハマが19年名鉄杯(中京、重馬場)でマークしたダート1800メートルのJRAレコードを0秒1塗り替えた。坂井は「今日の馬場傾向的にレコードは出そうだなと。あのペースでも、うなって行くような手応え。非常に強い内容でした」とパートナーの能力を称えた。 降りしきる雨でダートは10Rから不良馬場。それでも前半5F59秒3は速い。他の先行勢の手応えが怪しくなる中、2番手から3角過ぎで先頭へ。直線でトップギアに入り、リードを広げた。サイモンザナドゥが追い上げると左ステッキで鼓舞し、もうひと…