◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 夢よ再び―。競走馬の引退で、こんな原稿を書くことが多い。ただ、競馬記者歴も20年以上。1頭の競走馬のデビュー、勝ち上がり、大舞台への出走が難しいことがより分かるようになった。「夢は夢のままか…」と思うことが増えた気がする。 そんな中、わずか2年で“奇跡”のつぼみに出会った。マルガという白毛の牝馬だ。姉は同じく真っ白な馬体で、23年秋の引退までG13勝を挙げたソダシ。JRAで1000頭に1頭未満の割合でしか存在しない白毛の馬体は常に注目を集め、ニューヨーク・タイムズで「希代の牝馬が競馬場で輝いている」と取り上げられるほど、海も競馬の枠も超える存在だった。 …