今年で63回目を迎える伝統のG2戦。皆さんは「思い出のアルゼンチン共和国杯は?」と問われた時に、どのレースを思い浮かべますか? 過去にはアドマイヤジュピタやスクリーンヒーロー、トーセンジョーダン、ゴールドアクター、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードといったのちのG1馬を輩出しており、先を占う意味でも重要な一戦。しかし、その割には印象が薄く(あくまでも個人的な意見です)、初老の私は87年カシマウイングの勇姿が真っ先に頭に浮かんだ。 ただ、昨年のこのレースはインパクト大。10番人気の低評価を覆して、8歳の白毛馬ハヤヤッコが放った豪快な大外一気は、驚きとともに興奮や感動を覚えた。つかみどころ…