日本の若き名手が、新たな歴史をつくった。本場アメリカの最高峰レース「第42回BCクラシック・G1」(日本時間11月2日・デルマー競馬場、ダート2000メートル)を、ダート界の王者・フォーエバーヤング(牡4歳、栗東・矢作)が日本馬として初めて制覇。日本競馬界の悲願を成し遂げた。 歴史を切り開いたのは坂井瑠星騎手(28)=栗東・矢作。月曜の新聞にはきっと「若き天才・坂井瑠星-」の文字が躍るだろう。しかし、“天才”の文字を見るたび、記者には思い浮かぶ坂井の言葉がある。 9月末に行われた馬サブロー創刊25周年記念「ファンの集い」の後、坂井から台本を作ったのは記者ではないかと問われたことがあった。…