米国競馬の祭典、ブリーダーズC(BC)が2日間にわたってカリフォルニア州のデルマー競馬場で開催され、2日(現地時間1日)に行われたメインのBCクラシック(ダート2000メートル)はフォーエバーヤングが日本調教馬として初制覇。3着に敗れた昨年の雪辱を果たし、ダート世界一の座を手にした。坂井瑠星騎手=栗東・矢作厩舎=は2月のサウジC以来となる海外G12勝目。矢作芳人調教師は同10勝目となった。矢作調教師を長年取材するヤマタケ(山本武志)記者が、偉業への道のりを「見てきた」。 衝撃だった。サウジC直前の2月中旬。矢作調教師へのインタビューを行っている時だ。「あんまり競馬が楽しくなくなってきていたんだ」。誰よりも競馬のこと…