00年代の中長距離戦線において欠かせない存在だったのがファストタテヤマだ。そんな個性派が重賞初制覇を果たしたのは意外にもマイル戦。8番人気の低評価を覆して勝利を収めた01年のデイリー杯2歳Sを振り返る。 ファストタテヤマは父ダンスインザダーク、母メインゲスト、母の父ターゴワイスの血統。近親にはサクラバクシンオーやアンバーシャダイ、イブキマイカグラといったGI馬が並ぶ血統馬だった。01年9月に札幌でデビュー。初戦は2着、中1週の2戦目は3着だったが、そこから連闘で挑んだ3戦目で初勝利を手にした。ここで陣営は勝負手を打つ。休ませることなく栗東に戻し、中2週でデイリー杯2歳Sに参戦したのだ。 フルゲートの16頭立て…