菊花賞はエネルジコが勝利し、ルメールが史上初の3連覇を達成した。実は福島県・ノーザンファーム天栄も23年ドゥレッツァ、24年アーバンシックに続く調整馬3連覇の快挙だ。 「牧場からいい状態で送り出し、それを厩舎でも引き継げたことが大きな要因。3頭がそれぞれ違うローテで勝てたのは、個々の馬と向き合ってきた成果ですし、今後の選択肢も広がる結果になりました」。木實谷場長が胸を張るように、今年も従来とは異なる挑戦だった。春は青葉賞を制しながら、優先出走権を得たダービーをあえて自重。馬優先のローテを貫いた姿勢が秋の戴冠を呼び込んだ。「青葉賞の後に無理しないで我慢した成果だと思っています。レースは使って…