午後2時7分。配られた出馬表に「レイヤードレッド」の文字を見つけた嶋田は思わずはにかんだ。「2時ピッタリに決まると勘違いしてて…。(出走馬が分かる)パソコンを何度もクリックしちゃった(笑い)。とりあえず入って良かったです」。21年皐月賞(アサマノイタズラ16着)、23年皐月賞(グラニット12着)に続く3度目のG1挑戦に胸は高鳴る。 パートナーは“ゆかりの血統”。調教で何度も手綱を握った父フィエールマンと、レースでも5回騎乗した母エキナシアの子。「こういう馬でG1に臨めることはうれしい限り」と運命的な巡り合わせを感慨深く語った。24年ファルコンS2着の半兄オーキッドロマンスなど、きょうだいは短距離志向の馬が多い。それで…