【競馬人生劇場・平松さとし】今週末、3日間開催の最終日13日には京都競馬場でスワンS(G2)が行われる。 5年前の20年、このレースを制したのがカツジだ。当時、鞍上は岩田康誠騎手。しかし、この馬の名を聞けば、多くのファンが松山弘平騎手を思い浮かべるだろう。 カツジがデビューしたのは17年10月。そこからしばらくの間、手綱を取ったのは松山騎手だった。翌18年にはニュージーランドT(G2)で重賞初制覇を飾るが、その時もまた、松山騎手とのコンビだった。 オーナーはカナヤマホールディングス。会長の金山政信氏は“これぞ”という一頭のためカツジという名を温めてきた。そして、同馬がトレセンに入厩する前から松山騎手を鞍上に…