「凱旋門賞・仏G1」(10月5日、パリロンシャン) 鮮やかな逃げ切り勝利で、深夜の競馬ファンを沸き立たせた一頭がいる。皐月賞8着のアロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博)が、初の海外遠征となったギヨームドルナノ賞・G2(8月16日・仏ドーヴィル)で重賞初勝利を飾った。夢の凱旋門賞へ大きな弾みをつけた今の心境を、鈴木剛史オーナー(46)が余すことなく語った。 ◇ ◇ 幼少期からラジオ中継やゲームで競馬に親しんできたが、転機となったのは2012年の凱旋門賞。深夜のラーメン屋のテレビで2着に敗れたオルフェーヴルを見て、思わず立ち上がってしまったという。15年にJRA馬主資格を取得し、これまで…