日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は、大阪本社の田井秀一(32)が担当する。今週末にパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞の定説“体重が軽い馬が有利”について考察した。 馬体派にとって、世界一を争う凱旋門賞のパドックは垂涎(すいぜん)もの。毎年、ひいき目なしで日本勢は横の比較で“立派”に見える。でも、勝てない。近年、まことしやかに「凱旋門賞は馬体重の軽い馬が有利」と言われるようになった。 それは好走した日本馬の体重のレンジが偏っているからだろう。現地での測定がないため正確な数字は分からないが、2着に好走したエルコンドルパサ…