今年こそ、凱旋門賞制覇という“日本競馬の悲願”がかなうかもしれない。先週末に行われたプランスドランジュ賞をクロワデュノールが勝利したほか、ギヨームドルナノ賞をアロヒアリイ、フォワ賞をビザンチンドリームが制覇と、欧州で日本調教馬がつぎつぎに白星を手にしている。愛チャンピオンSを叩いたシンエンペラーこそ6着だったが、来月初めに向けて期待は大きく膨らんだ。 先陣を切って、ギヨームドルナノ賞に挑戦したのはアロヒアリイ(牡3、美浦・田中博康厩舎)だった。弥生賞3着の実績があるとはいえ、デビュー勝ちのみの1勝馬。果敢な挑戦で、どこまで通用するのか未知数ではあった。だが終わってみれば、ゴール前で流す余裕さえ見…