負けても負けても走り続け、「負け組の星」と呼ばれて大フィーバーとなったハルウララの死を、現役時代に管理した高知競馬の宗石大調教師(74)が10日、悼んだ。04年8月3日のレースを最後に113戦0勝で引退した同馬は、余生を過ごしていた千葉・御宿町のマーサファームで9日午前2時20分、疝痛(せんつう)のため、29歳で息を引き取った。 「あの馬は幸運な馬でしたわね」。ハルウララは、余生を見守る趣旨に賛同した支援団体「春うららの会」会員の会費を預託料に、ファンに支えられ、太平洋に面する房総半島ののどかな牧場で過ごしていた。 98年11月のデビューから現役引退までハルウララを管理した宗石調教師は「一回も会いに行って…