日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は大阪本社の新谷尚太(48)が担当。インプレスを起用した先月16日の新潟ジャンプS(J・G3)を制し、調教師として史上8人目のJRA全10場重賞制覇を達成した佐々木晶三師(69)に喜びの声を聞いた。 ラストチャンスをものにした。来春に定年引退を控えている佐々木師にとって新潟の重賞に管理馬を起用するのは新潟ジャンプSのインプレスが最後。小牧を背に1番人気に応え、レース後は検量室前で満面の笑みを浮かべ、殊勲の人馬を出迎えた。「感無量の勝利でした。厩舎スタッフや関東の関係者の皆さんも祝福してくださって、ダービーを勝…