秋の牝馬三冠最終戦、秋華賞へ向けた重要なトライアルレースである紫苑S。中山競馬場の芝2000mを舞台に行われるこの一戦は、急坂を二度越えるタフなコース設定で、スタミナと底力が問われる。今年も春のクラシックを沸かせた実力馬から、夏の上がり馬まで多彩なメンバーが揃い、本番への切符を賭けた激しい戦いが予想される。 1.格の違いを見せる前走GI組 過去10年のデータを分析すると、前走でGIレースに出走していた馬が[5-6-4-26]と、出走馬の多くを占めるだけでなく、複勝率36.6%という高い好走率を記録している。特に春のクラシックであるオークスからの臨戦過程は王道ローテーションと言える。対照的に、前走が1勝クラスだった馬は[…