来年のクラシック戦線を占う上で重要な一戦となる札幌2歳S。後のGI馬も多く輩出している出世レースであり、今年もキャリアの浅い素質馬たちが顔を揃えた。過去のデータを紐解き、未来のスターホース候補を探し出す。 1.所属厩舎にヒントあり、地方馬の好走を見逃すな 過去10年の傾向を見ると、所属厩舎によって成績に大きな差が出ている。特に注目すべきは地方所属馬で、その成績は[1-1-1-4]。出走数は少ないながらも勝率14.3%、複勝率42.9%という非常に高いアベレージを記録している。単勝回収率138%、複勝回収率140%といずれも100%を超えており、馬券的な妙味は十分だ。対照的に、美浦所属馬は複勝率19.3%、栗東所属馬は25.8%と、…