日々トレセンや競馬場など現場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は美浦取材班の高木翔平(35)が、異例の猛暑に見舞われた札幌から現場の声をお届けする。各陣営の取材を重ね、暑い札幌で狙えるタイプの馬も見えてきた。 21日、新千歳空港に降り立った瞬間に東京と変わらない暑さに驚いた。24日は北海道18地点で観測史上最高気温を記録。調教開始時刻を例年より30分早めた午前5時とした札幌競馬場だが、少し歩いただけで全身から汗が噴き出す。何度も出張で来ている自分もこんな経験は初めて。ある厩務員は「暑さに弱い馬を連れてきたのに、これだと(本州と)変わらない」と頭を抱えて…