個性派として人気を集めたケンシンコウが先日、惜しまれつつ現役を引退した。そんな彼の重賞初制覇は、馬名に縁のある新潟競馬場だった。7番人気での戴冠となった20年のレパードSを振り返る。 この年のレパードSは混戦模様だった。それもそのはず重賞勝ち馬は不在。1番人気のデュードヴァン、2番人気のミヤジコクオウ、3番人気のラインベック、4番人気のライトウォーリアまでが単勝オッズ6倍未満。5番人気以下にも侮れない馬が揃っていた。 レースは最内枠から飛び出した7番人気のケンシンコウが逃げた。直後にタイガーインディがつけて、好位にラインベック。デュードヴァンは先団、ミヤジコクオウは中団から運んだ。前半1000mは60秒7。…