現実に絶望していた若者が自らの手で運命を切り開いた。ニュージーランドで腕を磨いているデビュー4年目を迎える大久保友雅騎手が7月5日に現地のテラパ競馬場で3勝の固め打ち。日本でわずか3勝しか挙げられなかった22歳は、24年から南半球で始まった先の見えない旅で生まれ変わった姿を見せている。 6月18日に遠征28戦目で初勝利を挙げると、徐々に騎乗数もアップ。着実に勝ち星も増えてきた。「初勝利の時にいい勝ち方ができて、そこから依頼が増えました。それぞれの競馬場に合わせた乗り方もできるようになりましたし、引き出しが増えましたね。初めは言葉も通じなくて大変でしたけど、いまでは馬に乗ることが楽しいです」と充実感が…