「東海S・G3」(27日、中京) 文句なしの完勝だった。距離が1400メートルに短縮され、開催時期も7月に移った新装・東海S。その新舞台で鮮やかに復活したのが4番人気のヤマニンウルスだ。道中は2番手を悠々と追走。直線で堂々と抜け出すと2着インユアパレスに3馬身半差をつけ、本来の輝きを取り戻した。 導いた名手・武豊は、ゴールの瞬間に小さく拳を握って喜びをかみしめる。「久しぶりにこの馬のパフォーマンスができてすごくうれしい。いい時の感触でしたし、理想の位置も取れました。やっぱりこの馬は走ると改めて思いました」。新馬戦から5連勝でプロキオンS制覇まで駆け上がり“ダートの新怪物”とも呼ばれた逸材…