歴代最多のJRA重賞366勝を誇る武豊騎手だが、その中で最も斤量が軽かったのは? この問いに即答できる人は相当なユタカ通だろう。答えは4レースあって、94年朝日チャレンジCのツルマルガール、10年クイーンSのアプリコットフィズ、12年セントウルSのエピセアローム、22年愛知杯のルビーカサブランカの52kg。今回はその中から10年クイーンSを振り返りたい。 この年のクイーンSは単勝オッズ10倍未満が5頭もいたように、かなりの混戦模様だった。1番人気は同年のヴィクトリアマイル2着のヒカルアマランサス。僅差で同年のクイーンC覇者のアプリコットフィズ、前々年の秋華賞3着馬のプロヴィナージュが続く。さらに少し離れて芝ダート二刀流のブ…