05年に当レースで初めて3連単が発売されて以降、関屋記念では僅か4回しか6桁配当が出ていない。そのうち3度は10万円台だったが、唯一の例外が06年だ。江田照男騎手のカンファーベストが制し、単勝6830円、3連単49万1010円の波乱となった一戦を振り返る。 この年の関屋記念はフルゲートの18頭立てで、一筋縄ではいかない雰囲気だった。単勝オッズ3.0倍の1番人気は、4年前のNHKマイルC覇者のテレグノシス。とはいえ、最後の勝利からは2年近く経っており、同年の3戦は5着、3着、9着。決して全幅の信頼を置ける存在ではなかった。2番人気は連覇を狙うサイドワインダー。前年に重賞を2勝している牝馬のヤマニンアラバスタが3番人気だった。 レ…