今年の北九州記念を制したヤマニンアルリフラは、初勝利が未勝利終了後の2勝クラスだった。そこで取り上げたいのが17年の小倉記念を制したタツゴウゲキである。こちらの初勝利は未勝利終了後の500万下(現1勝クラス)だった。土俵際から這いあがり、重賞初制覇を果たした同馬の足跡を振り返る。 タツゴウゲキは父マーベラスサンデー、母ニシノプルメリア、母の父Singspielの血統。栗東・鮫島一歩厩舎の所属馬だった。デビューからの3戦は全て2桁着順に沈み、続く2戦も6着、7着。ここで未勝利は終了したが、中央で現役を続行する。この判断が吉と出て、3歳11月の福島・500万下で待望の初勝利。その後、勝ち切れない時期もあったが、4歳11月の50…