2歳重賞を大幅な馬体減で勝つ馬は多くない。そんな中、04年の函館2歳Sをマイナス22kgで制したのがアンブロワーズである。これはデータが残る86年以降の2歳重賞の勝ち馬では最大の馬体減。この一戦を振り返る。 この年の函館2歳Sには不動の主役がいた。同舞台の新馬を1秒9差で圧勝したディープサマーである。2歳戦に強い山内研二厩舎ということも影響したのか、単勝1.9倍の圧倒的1番人気に支持された。ここから大きく差が開き、7.2倍でグランプリペガサスとオーヴェールの2頭が続く。そしてアンブロワーズは15.2倍の6番人気。伏兵の1頭に過ぎなかった。 レースは最内枠のリッカバクシンオの逃げで幕を開けた。押していったアンブロワーズ…