◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 競馬記者となって1年が過ぎた。慌ただしかった春のG1シーズンも終わり、6月末からはローカル競馬場で開催される夏競馬がスタート。担当記者の1年間で、最も仕事の開始が早いのはこの時期だ。 現在の栗東トレセンの馬場開場時刻は、午前5時。取材もその時間から始まる。なぜこんなにも早いのか? それは、競馬界が「馬ファースト」の世界だからだ。サラブレッドは一般的に暑さに弱いとされ、この時期の取材では各陣営から「夏バテは我慢しているけど…」「この気温でぎりぎりかな」という話を多く耳にする。有力馬が夏場を休養に充てるのもこのためだ。早朝の4時半でもトレセンの気温は26度…