夏の福島名物、荒れるハンデ重賞として知られる七夕賞。小回りコースでの激しい攻防が繰り広げられ、一筋縄ではいかない難解な一戦だ。今年も実績馬から上がり馬まで多彩なメンバー構成となり、どの馬にもチャンスがある面白いレースが期待される。過去のデータを紐解き、好走馬の傾向を探っていく。 1.経験豊富な6歳馬が高配当を演出 過去10年の馬齢別成績を見ると、4歳馬[3-1-2-17]、5歳馬[4-5-3-32]に対し、6歳馬は[2-3-5-36]と勝ち星では一歩譲るものの、複勝率は21.7%と健闘している。特筆すべきは複勝回収率が228%という点で、これは人気薄の6歳馬が頻繁に馬券に絡んでいることを示している。キャリアを積んだ古豪が、その経験を武…