この夏以降、飛躍を予感させる逸材だ。アブキールベイは前走葵Sで直線、目の覚めるような末脚を繰り出し重賞初制覇。元騎手の三津谷隼人助手(28)はマーニに騎乗した21年京都ハイジャンプで、史上初となる現役ラストライドでの重賞初制覇で劇的なフィナーレを飾った経歴の持ち主でもある。現在は坂口厩舎の攻め専(調教騎乗がメイン)として腕を振るい、厩舎の看板ホースで今秋の凱旋門賞(10月5日、パリロンシャン)を目指すビザンチンドリームの稽古もつけている。アブキールベイに関しては「今は良くなっている段階で、さらに成長すれば上でもやっていける」と期待のまなざしを向ける。 葵Sは15番人気での大金星も眉ひとつ動かさず、うなずく…