「セレクトセール」。多くの活躍馬を送り出す日本最大級の競走馬せり市では、億超えの取引も珍しくなく、ときに5億円、6億円といった金額もとびだす。その価格は毎年話題を呼ぶが、果たしてこれまでの最高額とは。週明けに迫った開催を前にランキングを振り返ってみたい。 約20年近く1位に君臨するのがディナシー(トゥザヴィクトリーの2006)だ。06年の当歳部門で6億円(税抜、以下同)の値がつけられ、競走馬のみならず繁殖牝馬としても期待された。しかし未出走のまま引退し、9頭の産駒を残したが現在重賞馬は出ていない。 2位は昨年の1歳部門で5億9000万円の値がついたエムズビギン(デルフィニアIIの2023)。父はキタサンブラック。今年のシ…