◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 競馬記者を合計12年半やってきて、騎乗者にとって腰痛は職業病だと聞いてきた。栗東トレーニングセンター(滋賀県)の厩(きゅう)務員を例にとると、担当馬は2頭。日々の調教の前後で馬に乗り、ウォーミングアップ、クールダウンを兼ねて厩舎周りを歩かせる。馬の背中が上下にうねるのに合わせて腰も使うので、日常生活ではなかなかない動きだ。若くてもマッサージや整体に行くとよく聞くし、手術する人もいる。 そんななか、人にも馬にも優しい馬具を見つけた。調教中、鞍と馬の背中の間に挟み鞍傷(あんしょう)や皮膚病を防ぐのに大切な役割を果たす鞍下(くらした)。これまではスポンジ生地な…