ラジオNIKKEI賞は世代限定戦では唯一のハンデ重賞だ。それだけに波乱傾向が強く、ハンデ戦となった06年以降の19回で1番人気は僅か2勝に留まっている。ここでは直近の1番人気V=ゼーヴィントが重賞初制覇を果たした16年の一戦を振り返りたい。 かつては「残念ダービー」と呼ばれたラジオNIKKEI賞だが、この年の1?2番人気馬にはとりわけしっくりくるワードだった。なぜなら、1番人気のゼーヴィントは前走のプリンシパルSで3着に敗れ、日本ダービーの優先出走権に手が届かず。そして2番人気のブラックスピネルは京都新聞杯で4着に敗れた後、日本ダービーと同週の白百合Sを制し、ここに駒を進めていたからだ。それだけに「このレースを勝ちたい…